外出自粛の日が始まってから連日自宅の仕事部屋で編曲&譜面作りをしてます^^
目標としている曲数があるので、全部終わるように頑張るぞ♪
今日は、ライブの時やワークショップの時によく頂くご質問を取り上げてみようと思います^^v
「鈴木さんは自身の演奏の時は5線譜とTAB譜どっちを使ってますか?」
というご質問を頂きます!
いろいろな県や場所にお伺させて頂いてもワークショップの時は高い確率で頂くのがこのご質問!
最初に質問の回答を言うと、僕は5線譜とTAB譜の両方を使っています^^
自分のソロ用に編曲した譜面は5線譜とTAB譜の両方を記載して使います♪
また、伴奏だったり他の楽器の方や他ジャンルの方々とお仕事をさせて頂く事が普段多いので、そんな時先方様から頂く譜面は全て5線譜で書かれてるのでその時は音符で全て弾きます♪
なので演奏全般で考えると状況や現場で変わるけど、どっちも使ってます!
僕が初めてウクレレを弾き始めてTAB譜というものを知った時の感想は、
「こんなすごい譜面が存在したんだ!」
という感動でした!
そして、TAB譜という譜面を知れば知るほどその奥深さに魅了されました!
5線譜が何の音を弾くかを的確に示す譜面なのであれば、TAB譜は押さえる位置を的確に示す譜面なんだ!と感動しました!
何に感動したかというと、ウクレレという楽器を弾くにあたって、こんなに編曲者が楽譜を渡す相手に自分の演奏の意図をダイレクトに伝えられる譜面があったなんて!という事!
それはどういう事かというとこんな理由があります♪
僕が最初にピアノとウクレレの違いで感動した事がウクレレには同じ音がいっぱい存在し、その一つ一つの音色が異なる事でした!
例えば、真ん中の“ソ”や“ラ”の音はピアノでは1つしか存在しませんよね!
でもウクレレには4弦のソ、3弦のソ、2弦のソ、と3つも存在します!真ん中の“ラ”なんか4つも存在します!そして、同じ音でも各弦でその音色が全然違う!
開放弦の4弦の“ソ”は明るい抜ける音色だし、3弦7fの“ソ”は少しこもった柔らかい音色になるし、一つ一つ全然違う音色だからこの曲ではどの音色が良いかなと選ぶのが楽しみの一つ!
そう考えると5線譜でウクレレを弾く時の楽しみは自分の手の大きさや指の長さとかに合わせて弾きやすい位置を探したり音色を選択する事かもしれません♪
でも、自分がウクレレ用に曲を編曲するようになってこんな事を思うようになりました!
もし自分が3弦の“ソ”を押さえて欲しいと思って編曲しても5線譜で書かれた譜面を渡された相手は別の弦の“ソ”を弾いてる可能性もあるのでは!?という事でした!
これはピアノと違って1つの楽器の中に同じ音がいくつか存在するウクレレだからこそ生まれる現象なんですよね!?
編曲する人は譜面を書いている時に、「この弦の音色やこの位置を押さえてもらうと弾きやすいはず!」と思って譜面を書いてるかと思います!
そんな時、“押さえる位置”を的確に示すTAB譜であるからこそ編曲する人が「今回はここを押さえて欲しい!」と考える意図が弾く人にしっかりと伝える事が出来るのかもしれません!
だから僕は誰かがウクレレ用に編曲したTAB譜を見る時は、「この方はこういう指使いを推薦してるんだ!」とTAB譜から編曲した方の指使いへの意図などを読み取る事を大切にしてます!
僕はウクレレを弾くうえで5線譜とTAB譜の両方のメリットを取り入れる事を大切にしてます^^♪
・5線譜のメリット:【ウクレレには同じ音がいろいろな所にたくさん存在するからこそ、その数ある音色の中から自分がその曲にあう音色を選ぶ事が出来る。また自分の指の長さや手の大きさにあった指運びが選べたり、ビブラートをかけたい時にどこの弦が一番良いなど選べる。Etc…】
・TAB譜のメリット:【“この位置で弾くのがベストだ!”という所を見付けた時にフレットの位置でしっかりとメモする事が出来る。またそれを誰かに譜面上で伝える時も的確にその位置を示す事が出来る。Etc…】
こんな理由から、僕はウクレレを弾くうえでどっちも重要な譜面として両方とも大切に考えて今も使用してます!
でも、もちろんウクレレを弾くうえでの5線譜とTAB譜の選択や解釈は人それぞれあると思うので、十人十色で人それぞれが自分の中で楽譜をどう考えるかで良いと思います^^♪
あくまでも、これは僕が大切にしていてウクレレという楽器を弾くのにやくにたってるのが5線譜もTAB譜も両方という事です♪
でも、ウクレレを始めて改めて音楽を後世に残したり誰かに伝えたりするツールとして、各楽器にいろいろな楽譜が存在してその1つ1つの楽譜の奥深さに魅了されます!!
展示会で成田為三さんの交響曲を成田為三さんの奥様が採譜したという直筆の楽譜を見させて頂いた事がありました!
綺麗に採譜されているページがあれば雑に書かれたページもあって、綺麗なページと雑なページがごちゃ混ぜになっていて不思議な楽譜でした!
この雑に書かれたページを書いた時にこの成田夫妻にいったい何があったのか…?夫婦喧嘩でもしたのか…!?なんて楽譜を見ながら考えてしまいました(笑)
楽譜が後世に伝えてくれるのはその曲や弾き方だけでなく、作曲した人や編曲した人、その楽譜を手に取って弾いてた人達の当時の時代背景や人間模様なのかなとも思う時があります^^